＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

［★★Happy:38］98/09/15号


お詫びです・・・m(_ _)m
前回のSugar、初日の日付が、全部、間違っていました。

（誤）９／２→（正）９／５です。

１つだけ間違っているならともかく、全部同じだったから、
誤解された方もいらしたのでは、と思います。すみません。
前々号も読んでらした方は、間違いようが無いかもしれませんが。
２日は仕事終えてから、ハムレット初日に走ってましたから(^^;)

フェアウェル公演中の、大阪ＭＢＳ劇場に行って来ました。
大楽は9/20なのですが、12日に大阪ドームに用事があったので、
さすがに連週(こんな言葉ありますっけ？)関西通いは金が持たず、
諦めて、１週間前の観劇という事にしまして。でも、
ファイナルキャンペーンも既に行っていて、結構その気分になれたかな(*^^*)
15日のフェアウェルイベントも、譲っていただけそうだったので、
無理やり14日も休みを取って連休にして関西に居着いていたのですが、
別件があったので、行けずじまい・・・。
どなたか、行かれた方、いらっしゃいますか？

キャンペーンの１つに、「思い出の作品投票」があるのですが、
リストを見て、驚いてしまいました。たった10作品なんです。
私が引っ越してからできたので、私は４作品しか観ていませんが。
だから、つい最近できた劇場だというイメージがあったのですが、
何と、柿落としは95年６月。本当に、まだたった４年しか経ってないんです。
「地域の再開発」のために潰してしまうそうですが、変な話ですよね。
確かに、日本で２番目にミュージカル人口が多い地域の拠点劇場にしては、
生オケもできないし、舞台の左右も狭いし証明も古いしですから、
新しくしてくれるなら、その方が良いには違いないのですが、
多少、複雑な気分がないでもありませんでした・・・。



１：読者さまから・・・
２：「Aspects of Love」9/13

−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−−・−・

１：読者さまから・・・

○「神戸っ子」９月号

神戸のタウン誌ですが、市村正親さんと麻美れいさんの対談が
載っていると、教えていただきました。いつも、ありがとうございます。

私はあいにく、バタバタしていて本屋に寄る暇もなかったのですが、
￥1,000-前後で販売している雑誌で、大手書店にはあるそうです。
ただ、どういう基準かは分からないのですが、
無料配布している書店もあるそうなのです・・・。(by神戸在住の父）
足で探すか、さっさと買ってしまうか？難しいところですね(^^;)

新幹線に乗る込む寸前まで、「本屋に行くんだもん。。」とゴネていたら、
父が探して送ってくれることになりました(^^;)
届いて、正確な出版社など問合せ先が分かれば、またアップします。

−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−−・−・

２：「Aspects of Love」9/13

※ＭＢＳ劇場
※12:30開場、13:00開演。
　　　１幕13:00〜14:05（20分休憩）２幕14:25〜15:30
※￥9,450−(四季会員価格)
※Ｘ列−29番（上手寄りブロック）
※ローズ・ビベール：保坂知寿、アレックス・ディリンガム：石丸幹二、
 ジョージ・ディリンガム：光枝明彦、ジュリエッタ・トラパーニ：井料瑠美
 マルセル・リチャード：古島肇、ジェニー・ディリンガム：堀内敬子、
 ヒューゴ：熱海将人、エリザベス：横山幸江
※菊池正、小林アトム、松澤潤一、山口博之、松浦勇治、国友淑弘、大西啓司
※小泉しづか、佐和由梨、山本靖子、朝比奈ゆり子、佐藤智恵、垣田美穂子、
 鷲尾由紀子
※パンフレット：￥１，０００−

＜ストーリー＞

３年後に20歳になるというアレックスは、売れない女優のローズに恋をし、
２週間の休暇をピレネーの麓の別荘で過ごさないかと誘う。
幸せに過ごす２人の前に、別荘の持ち主である叔父のジョージが現れる。
亡き妻のドレスを着て現れたローズに、衝撃を受けるジョージ。
ローズも、ジョージに心惹かれるものを感じ、別荘を去ってしまう。
アレックスは失意の中、徴兵されて行く。

２年後、久々の休暇でアレックスがジョージの家を訪ねると、
彼の愛人となったローズが現れる。
ローズの不実な態度に、アレックスは逆上し、彼女を撃ってしまう。
それを見たジョージはアレックスにローズを譲る決心をして、
ヴェネティアの愛人：ジュリエッタの元へと去るが、
追いかけてきたローズに動かされて、結婚の申し込みをしてしまう。

12年後。大女優となったローズのもとを、アレックスが訪れる。
喜んだローズは彼を、ジョージと娘のジェニーが待つ家へと誘う。

そして３年。ジェニーは、アレックスへの思いを募らせていた。
対するアレックスは、まだローズへの思いを断ち切れずにいる。
ある夜、ジョージとローズが出会った日のドレスを着て現れた
ジェニーの姿に、アレックスは思わずダンスを申し込むのだった。

大切なジェニーを奪われる不安に苛まれるジョージ。
ジェニーの15歳の誕生日の夜、ジェニーの部屋に
アレックスが居るのではという疑惑に駆られたジョージは、
怒りに燃えてジェニーの部屋へ向かう途中、倒れ、息絶えてしまう。

葬儀の日、ジュリエッタはふと、アレックスに目を留める。 
アレックスも同時に、彼女に惹かれるものを感じていた。
そしてまた、恋は甦る・・・・。


＜感想＞

何だか、あらすじっぽい話でした。エンディングも、やや唐突。
特に１幕は、場面転換の多さに慣れるまで、相当気になりました。
１つ１つのシーンが短いから大きなナンバーが少ないですし、
このシーンを減らして次のシーンを伸ばした方がいいのでは？
と思ってしまうことも、若干有りました。
でも、「色々な恋愛」というテーマを強調するために、わざと
そういう手法を使っていると考えれば、それは成功しています。
慣れるとそれはそれで面白いと思えてきますし。
多分、普段観ているものによって感じ方が違うかもしれません。

曲も、確かに、大きなナンバーが少ないとは感じましたが、
半音を多用した微妙な曲調の歌が多くて面白かったので、
帰りに簡単に口ずさめそうな曲がテーマ曲だけだったこと以外は、
特に文句があるわけでもないです。(笑)
１幕終わり近くのローズとジュリエッタのデュエットなんて、
あんまり素敵なハーモニーで、歌詞を聞くのを忘れてしまってましたし。
でも多分、好き嫌いが別れるミュージカルじゃないかと思います。
私は、嫌いじゃないけれど１回観ればもういいかな？って感じでした。

ただ、さすがの豪華絢爛キャスト、劇場後ろから２番目の席でも、
とてもよく声が聞こえてきて、その点では安心して観ていられました。
特に、「これを観に行くんだい！」という石丸幹二くんの１幕なんて、
実年齢を確認したくなってしまうような17歳ぶりでしたし。(*^^*)
ただ一人、やはりどうしてもミスキャストだと思ってしまったのが、
・・・保坂知寿さんでした。

１幕観終わった時点での一番の感想が、
「なんだ、全部ローズが悪いんじゃんよ。」だったんです。
別に、最初アレックスと付き合っていて、それが心変わりしたのは、
ジョージという人と出会っていなかっただけだから、全然構いません。
でも、２年後に、戻ってきたアレックスと寝たのは彼女が悪いと思うんです。
あそこでちゃんと拒絶さえ出来ていれば、アレックスだって、もう少しは
まともに忘れる事が出来たかもしれないのに、そこで受け入れておいて、
翌朝になったら「忘れたいの、サヨナラね」じゃ、怒るのが当然でしょう？

幕間の20分で、連れと話していたんですけど、
多分これも本当は、ローズが、「可愛い女」のはずなんだろうと思うんです。
すごく浮気性で情にもろい、思わず抱きしめたくなっちゃうような女。
そういう役に出来上がっていれば、怒るのが当然のような事をされても、
つい、「仕方ないよな、それが可愛いんだから」って思えますもん。
それが、保坂さんのキャラクターでは、強い女性になりすぎたんだと思います。
だからどうしても「この女が全部悪いんじゃん。」と思ってしまう。

この話自体は、「Aspects of Love」というタイトルであるぐらいだから、
本当に、いろんな恋愛模様が連なって行く様を見せてくれるもので、
誰が悪い、とか感じさせるような話じゃないはずだと思います。
その点でどうも、話が間違ってしまったんじゃないかと思うんです。
恋多き人々が、恋し、失い、また蘇り・・というのがこの話の要点だから、
その中心であるローズが可愛い女になれなかったのは、
随分と、脚本をつぶしてしまったのではないかと思います。
せっかくのキャストが勿体ないです〜（;_;）

でも、ＭＢＳフェアウェル公演と銘打った公演をやるにあたって、
大作でなくこういう小品を、これだけのキャストを集めてやったのは、
私にとっては、劇団四季の姿勢として、割と好感が持てるものでした。
大作ばっかりロングランしているんじゃ、商業演劇と同じですから。
内容は、日本では、ちょっとお洒落な佳作にしかなり得ないでしょうが、
ミュージカルショーなどで是非歌って欲しい感じの曲は多い作品ですし、
こういう作品の存在を紹介してくれる存在があるのは、嬉しいです。
ショーで曲だけを聞く時だって、少し話を知っていると更に楽しいですしね。

それにしたって、ただの時にやったのでは客が入らなすぎるから、
フェアウェル時期に持って来たという辺りは、やっぱり商業的ですけどね(^^;)
イメージが全然違っても、主役に保坂さんが当てられた辺りも、
もしかしたら、商業的意味があったのかもしれないな・・
なんて考えてしまうのは、あまりにも譜か読みし過ぎでしょうか？(笑）

===================================================================