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［★★Happy:50］98/11/30号：その２

とりあえず、その２です。こっちが今日の本命。
22日という日付も書いてあるけれど、とにかく
28日のマチネを観て思ったことが主体になっています。
でも、あんまりこれって、共感を得られなかった感想なんですよね(^^;)
某ＨＰの団体観劇Dayだったので、幕間にも色んな人と話したんですけど、
どうも、この日の渡辺ロジャーを気に入ったのは私だけらしくて。
別に、ロジャーとして気に入ったわけじゃないんだってば〜っっ！！(笑)

あまり分かってもらえなかったような気がするので、心配のあまり、
同じ事を手を変え品を変え書いているだけの気もしてきました。
ただでさえ私の文章って、そういう傾向が強いのに、気をつけなきゃ。
最近、睡眠時間も相当にヤバいので、後はまとめちゃって寝ます〜(^^;)



１：最近の郵便物
２：『ＲＥＮＴ』11/22、/28
        
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１：最近の郵便物

○音楽座「ダンスワークショップ '99」

      日時：99/1/6(水)〜1/9(土) 10:00〜18:00
      会場：音楽座ミュージカル芹が谷スタジオ（町田市）
      参加費：無料
      参加人数：30名程度
      参加者：オーディション合格者

○音楽座「ダンスワークショップ '99」オーディション

      日時：98/12/20(日)
      参加資格：15歳以上、全日程参加可能、ダンス経験２年以上
      申込方法：必要書類を下記住所に郵送
      必要書類：市販の履歴書に芸歴・レッスン歴・身長体重を書いたもの
             定型長３封筒に80円切手を貼り、住所氏名を書いた返信用封筒
             全身、バストアップの写真×各１枚（裏に氏名）
      参加費：無料
      〆切：12/5(土)消印有効  選考結果は郵送にて通知
      送付先：〒194-0013 東京都町田市原町田6-15-2
                音楽座ミュージカル・ダンスワークショップ係
                   042(721)5513(11:00〜18:00)      

○音楽座ミュージカル Vol4『アイ・ラブ・坊ちゃん2000』

      日時：2000/1/8(土)〜1/23(日)
      場所：新国立劇場中劇場
      チケット発売：99年４月開始予定

    既に『星の王子さま』にも書いてあったVol４については、
    ほぼ確定したようですが、発売が東宝や四季並に早い・・(^^;)
    前歴があるのに、スタッフは不安じゃないのかと心配です。

○音楽座ミュージカル Vol3『ひ・み・つ(笑)』

    新作か『星の王子さま』ツアーと聞いていたのですが、
    新作に決まったようです。順番が逆だってのにね。
    今回の封筒に同封された紙に「せめてヒントでも・・」の言葉とともに、
    「たいへんだ、遅れちゃう〜！」と吹き出し付きのウサギの耳が、
    穴の中に消えていく絵が描かれていました。
    これってやっぱり、『不思議の国のアリス』？？

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２：『ＲＥＮＴ』11/22、/28

※18:00開演（22日)、14:00開演（28日）
     １幕：80分、休憩：15分、２幕：60分
※￥8,800−
※Ｕ-15（22日）、Ｍ-26
※ロジャー：宇都宮隆（22日）渡辺忠士（28日）、マーク：山本耕史、
 ミミ：浜口司、モーリーン：森川美穂、ジョアンヌ：坪倉唯子、
 エンジェル：ＫＯＨＪＩＲＯ、コリンズ：石原慎一、ベニー：ＫＯＮＴＡ
※ゴードン：MITCH、ホームレスマン：QUMOlangma(チョモランマ)
  アレクシー：KEICO、スティーブ：小西教之(22日)、森川隆次(28日)
  Mrs.ジェファーソン：Tina、Mrs.コーエン：斎藤祐紀、ポール：渡辺健

＜感想＞

多分、私は、11/28までは、宇都宮ロジャー派だったと思います。
Blitz楽の時点で、宇都宮ロジャー擁護派に回ったきり、
大阪では宇都宮ロジャーしか観なかったけれど(楽のみ)、
♪One Song Glory〜で、ホリゾントに映る大きな影のように、
微かずつとはいえ、自然な演技で迷いを現せるようになってきた彼に、
観たいロジャーが観られるかもしれない期待をかけていました。

でも、暴言を承知で言うならば、これまでの私にとってある意味、
ロジャーというのは、「どうでもいい人物」でもありました。
ミミという人物を一切把握できず、
「何だかやけに強引でヤな女」とだけ感じた私にとって、
絶望と苦しみのさなかにありながら、彼女に出会ったことで、
どんなにマークが説得しても興味を示さなかったドアの外に
自分から出ようとまで思えるようになるロジャーなんて、
しかも、彼女のために♪One Songが書けるロジャーなんて、
まったく理解の仕様がない人物でしかなかったんです。
ミミという人は「理解できない人」若しくは「近寄りたくない人種」で、
ロジャーという人は、「マークとコリンズが友人だと認めるんだから、
多分いい奴なんだろうけれど(^^;)、今はどうかしちゃってる奴」でした。
マークやコリンズが、つい心配してしまうという姿以外のロジャーは、
私の理解の範疇外にあったんです。

じゃあ何故、そんなに理解できない人間を、
演じている人物で区別できるかというと、演技も若干ありますが、
いちばん大きな理由は、多分、「声」でした。
少しかすれ気味の切ない宇都宮さんの声と表情は、
私の頭の中で、「かつての栄光」「ＨＩＶ＋」「恋人に自殺された」
というキーワードから起こるイメージと合致していて。
それこそ幕開き少しで歌われる♪One Song Gloryなどは、
立ち直るきっかけを見つけられずに苦しんでいる、
マークたちが心配してしまうロジャーの姿そのものだと感じていたんです。

けれどその、「弱い」ロジャー像だけでは、
少なくとも私は、ＲＥＮＴ全編は理解できなかった。
だからもう、ロジャー＆ミミの話は、私の頭の中から却下されていました。
たった２人観なかったぐらいでは何の問題もないくらい、
ＲＥＮＴの世界は共感できる事や考えたいことに満ちていて、
ミミに♪No Day But Today〜と歌われる度に、そして、
ミミが突然、元気に跳ね上がって生き返るのを観る度に、
「私はもしや、ＲＥＮＴを理解していないのでは？」と恐怖しながらも、
だから何？と無視してしまえるぐらい、私は、マークに、
コリンズ＆エンジェルに、そしてマーク＆ジョアンナ(←not間違い)や、
ジョアンナ＆モーリーンに惹かれていたんです。

けれど驚いたのは、11/28のマチネでした。
「変な余裕が出てきて、全然悩んでない」と言われる渡辺ロジャーを、
脅えながら観に行ったのですが、本当にそうだったんです（苦笑）。
他のキャストも最悪で、セリフは走るわ、歌は流れるだけだわで、
しかもエンジェルなんて大好きなセリフをすっ飛ばすし、ホントに最低。
（ちなみに♪黙って、今日はクリ〜スマ〜ス、を飛ばされました（；＿；））
それなのに、あまりにも渡辺さんの地に近付きすぎてしまったのだろうと
思われる、悩みがないように見えるという、無茶苦茶変なロジャーは、
ミミを確実に愛しているように見えたんです・・・・。

本当に、やたら自然なロジャーでした。
オープニングからして、気楽にギターかき鳴らしていて、
ベニーからのtelに茶々入れるのも、いつもやってるとおりという感じ。
♪One Songへの思い入れなんて、どこにあるの？という雰囲気で、
ロジャーとしての存在が、そこでは全く無く、ブーイングしたいくらいで。
でも、ミミが出てきても普段の渡辺くんっぽかった時、
突然、彼の演技に興味を惹かれました。

何だか、ミミの動きをちゃんと目で追っていて、
興味を惹かれているらしいことが、よく分かったんです。
相手の目を見て話を聞いて、ちゃんとそれに反応して。
自分の中にうっ屈したものがないから、できることなのでしょうか？
でも、一人の人間として興味を惹かれているのが分かって、驚きました。

やっぱり人間って、誰かに見られている姿は大切だと思うんです。
知らない人に出会った時、自分が好きな友達がその人を大切にしていたら、
それだけでまず、プラスの先入観って生まれますよね？
この日のロジャー＆ミミは、私にとって、そうだったんです。
ミミを「何だか可愛い→愛おしい」と感じたらしいロジャーを観ていたら、
半信半疑ながら、「ふぅ〜ん、ミミって一生懸命な奴じゃん。」
なんて気が、やっと本当にしてきたりして。
そんな訳はないと頭では考えていたのに実際はそう感じていた、
「ミミって、何だか刹那的で享楽的」というイメージを、
初めて、すべて取り去って観ることができました。

昨日の渡辺ロジャーがロジャーであったとは思えません。
彼は、ＲＥＮＴの中でのロジャーという人物の起承転結の、
「起」の部分を全く演じていないのですから。
でも、ロジャー＆ミミを理解することをすっかり放棄したまま
ＲＥＮＴを見ていた人間に、
「ミミって、可愛い女のところがあるんだよ」って見せてくれて、
この２人もやはり、ＲＥＮＴ世界の真摯な住人だと感じさせてくれた。
それはとにかく、すごくすごく感謝したいと思っています。
♪Out Tonight〜♪Another Dayに至るシーンのミミを、
反感なしで観られたことが、とにかく嬉しかったんです。

今までの私にとって渡辺ロジャーは、何でもなかった。
年齢的にマークやミミと釣り合うとか、滑舌がはっきりしている事くらい。
でも滑舌に関しては、音響の良い芸術劇場に移動した時点で、
宇都宮ロジャーでも十分なぐらい聞こえるようになったし、
売りが見ばと若さだけなら、そんなものはどうでも良かったから。
でも、「起」だけしか提示してくれなかった宇都宮ロジャーに対して、
28日の渡辺ロジャーは、「承転結」の可能性を見せてくれたと思います。
あくまで、「可能性」。だって、ロジャーになってない人間が、
そこだけ仮に見せてくれたって感じだったんですもん。

「起」ができている分だけ宇都宮ロジャーの方が本物に近い気もするけれど、
今までウツロジャー４回観て、一度もミミを愛しく感じたことがなかった、
その理由が分からない今は、どちらの方がどうこうとは言えませんが。
ただ問題は、単にこの日の私が、ミミタイプの女性が気になっていただけ、
という可能性もなくはないという事実なんですよね(笑)。

どちらのロジャーも私にとってはやはり不完全だという事が分かったけれど、
でもせめて、何が足りないのか、何が不満なのか、
これからは言葉にして文句が言えそうなので、とにかくそれが有難いです。
初日に観てから、感想も書けないでイライラしていたんですもん。
ああ〜っ、「すっきりした！！」（笑）ちょっとマーク気分かも。
私の最愛のマークについて一言も書けないうちに長くなりすぎたので、
とにかく今回は、これだけで終わりにすることにします。
もう観る機会は楽にしかないだろうから、後はとにかく、
観ないでも勝手に書くしかないか。うん。（笑）

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