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［★Happy:93] 01/04/11号
どうも未だに、演出家で舞台を選んでいません。
でも、私の場合、演出との相性が悪いと、
ダイレクトに理解できなくなってしまうようなので、
本来ならもっと気にしなくちゃいけないようです。
でもいつも、失敗してから思い出すんですよね・・・。
今回も、どうやら失敗の一つみたい。
今回の演出家は、その名も高き、小池修一郎。
彼と私が出会った舞台は、『アニーよ銃を取れ』。
未だに思い出すほど好きな舞台の一つなのですが、
以降、あれ？この舞台分からない・・・と思って、
慌てて演出家を確認すると彼だということ、多数。
出会いが良かっただけに、相性が悪いという気はしないのに、
どうしてなんでしょう？私の趣味が変わった？
それとも、彼の演出方法が変わった？
それとも単に、彼の失敗作ばかり観ている？(苦笑)
ま、何にせよ、幸か不幸か、何度か観る予定の舞台だし、
悩めば一緒に考えてくれる人の多い舞台であるだけに、
何とか考えをまとめることができた気がします。
それに、次回観る時には、全然 違う視点で観られそうだし。
でも次こそは！演出家も考えて選ぼうと思います(^^;
＜index＞
１：チラシ＆郵便物から・・・
２：『エリザベート』 4/5 18:15〜
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１：チラシ＆郵便物から・・・
○『スヌーピー！ザ・ミュージカル』
出演：宮川浩、坂上忍、真矢武、剣幸、北村岳子、麻生かほ里、堀内充
日時：2001/4/28(土)〜5/6(日)
会場：横浜21世紀座
料金：Ｓ￥6,000-、Ａ￥4,500-
発売中
問い合せ：横浜２１世紀座チケットセンター 045(650）5181
○『青空』
出演：土居裕子、諏訪マリー、森川由加里、曾我泰久、
水谷あつし、田中ちなみ
会場・日時
新神戸オリエンタル劇場 6/30(土)〜7/1(日)
博品館劇場 7/4(水)〜7/8(日)
発売：4/29（神戸）、5/10（博品館）
問合わせ：新神戸オリエンタル劇場チケットセンター 078(291)9999
博品館劇場チケットパーク 03(3571)1003
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２：『エリザベート』 4/5 18:15〜
※帝国劇場
※１幕：75分、休憩：30分、２幕：70分
※Ａ席￥8,000-
※２階Ｈ列４８番
※エリザベート：一路真輝、トート：山口祐一郎、フランツ・ヨーゼフ：鈴木綜馬、
ルイジ・ルキーニ：高嶋政宏、マックス：寺泉憲、ルドヴィカ：阿知波悟美、
ルドルフ大公：井上芳雄、ゾフィー：初風諄、
※エルマー：今拓哉、グリュンネ伯爵、シュヴァルツェンベルク公爵：塚田三喜夫、
リヒテンシュタイン公爵夫人：伊東弘美、ヴィンディシュ：岡田静、
マダムヴォルフ／家庭教師：シルビア・グラブ
※青柳勝太郎、池田紳一、石山毅、さけもとあきら、砂川直人、竹内耕、野沢聡、
藤本隆宏、松澤重雄、水野栄治、村澤智弘、森田浩平、山本真裕
※井上めぐみ、大川美佳、小野佳寿子、河合篤子、北林優香、栗原朗子、鈴木喬子、
鈴樹葉子、徳垣友子、長谷川美穂、平澤由美、丸山知津子、尹嬉淑
※トートダンサー：清水隆伍、須田英幸、鴇田芳紀、縄田晋、NIRO、
東山義久、藤浦功一、吉川哲
※少年ルドルフ／エリザベートの弟：高橋徹
※パンフレット：￥1500-
＜ストーリー＞
人付き合いが嫌いで、狩りをして詩を書き、自由に暮らしている父。
エリザベートは、そんなふうに生きたいと願っていた。
しかし、姉の見合いについていったところ、見初められて、
オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフと結婚。
願いとは正反対の、窮屈な中に生きることとなる。
エリザベートは抵抗した。
彼女を愛しているというフランツに対し、
自分を失いたくなければこれだけは飲むようにと条件をつきつけ、
更に、美貌で臣民の心を掴むことで、発言権を強くしていく。
しかし、その過程で、長女を遊説先で失い、
気持がすれ違っていった夫の浮気にも遭い、
苦しみを理解してやれなかった長男ルドルフも、自殺で失う。
戻るべき場所を失ったエリザベートは、放浪の果てに、
レマン湖の ほとりで、ルキーニによって暗殺される。
エリザベートの人生の真実とは、何だったのか？
「エリザベートが望んだから暗殺したのだ」と言うルキーニが、
黄泉の帝王トート閣下とエリザベートとの関わりを、語り始める。
＜感想＞
最初に。私、観終わった時点でエリザベートが大嫌いでした。
先にちゃんとフランツが「皇后も国のもの」って言ってるのに、
了解して、自由でいられないと理解してから結婚したはずなのに、
皇后になってからも、自由に自分勝手にふるまおうとするし、
子供の養育権も、取り返すだけで、人任せにしてほうり出したりするし。
皇后としても母としても妻としても、全く務めを果たさなかった。
何もまともにやらないのに不満ばかりで、嫌な女だとしか思えなかった。
しかも、特にフランツを愛しているようにも見えなかったんです。
私、綜馬フランツが気に入っているだけに、腹が立ってました。
何のために、オーストリア皇后になんかなって世界を引っかき回したのか？
こんな迷惑な女！と思っていたら、主役に感情移入しそこなって、
結局、以下のような感想を持ってしまいました。
全体としてはやっぱり、「何か すごぉい」って感想。
話がよく分からないだけに余計に、「何か すごい」。
また一段と派手になったような気がする宝塚調メイク。
これでもかと華麗な照明、衣装、セット。
その中で、美声で朗々と歌い上げる美男美女。
いや〜、話どうもよく分からないし納得いかないけど、
綺麗な男、かっこいい男、優しい男がいっぱいいたし、
すごかったわぁ、結構、満足よぉ(^^)という感じ(笑)
真面目に感動でしている方々には本当に申し訳ないのですが。
ところどころ、分かるような気がする時もあったんです。
一番それを強く感じたのが、♪夜のボート のシーン。
「もしかしてこの話は、エリザベートとフランツの
すれ違いの愛の物語なのかも？」と思ったんです(^^;
割とフランツ陛下が出ていらっしゃるシーンは、そう感じてたかな？
多分それは、フランツがキャラとして立っていたからだと思うのですが。
でも、そう考えるには、この舞台、
あまりにも、トート閣下の存在が大きすぎるんです。
エンディングまで見るとやっぱり、
これはトート閣下の愛とその成就の物語なのかも(^^;)
という気がしてきちゃったんです。で、何だか気持ち悪い。
観終わってから、友人連中と語りまくった後の今となっては、
結局、それも違うとは思うのですけれど。
多分、演出がすごく、トート閣下に偏ってるんですよね。
完全に、トートを人格化してかつ、エリザベートを愛させている。
だから、前回観た内野トートなんて、完全に主役はってしまっていた。
でも、山口さんは、幸か不幸かトートじゃなかったから、
言い換えればキャラが出来てなかったから、今回の舞台は
演出の偏愛にも拘わらず、トートが主役に見えなかったんだと思います。
オープニング、ゴンドラに座ったまま降りてきた時の歌は、
本当に、震えて涙出てきてしまったくらい素晴らしかった。
結婚式のシーン、赤い司祭姿には「綺麗」以外の形容を与えられない。
トート閣下に目を奪われ、耳を奪われたシーンは数えきれないほど。
でも、同じくらい、苦笑するしかないシーンも多かったんです。
最も目立っていたのは、♪最後のダンス と、♪暗殺 でのダンス。
♪暗殺 でのマエストロなんて、踊りらしい踊りもないのに、
立ってポーズつけてるだけなのに、何故か全く様になってない。
同じく、ただ手を差し延べるだけの仕草の手にも、色気がない。
歌はこんなに素晴らしいのに、ミバはこんなに美しいのに、
何故、こんなにも魅力のない部分が多すぎるのか、泣きたくなる。
でもそのお陰でトート閣下が主役に見えてしまわなかったんだから、皮肉な話。
内野トートの時は、完全にトート視点で、あらすじを書きました。
本来の姿だと思ったわけじゃないけれど、それ以外考えられなくて。
よろしければ、Happy78と今回のあらすじ、見比べてみてください。
どちらも、私の素直な感想です。なかなか不思議ですけれど。
今回は、トートの魔力に引きずられはしなかったおかげで、
トートが主役じゃない話のはずだということは、何となく分かりました。
演出のまずさは隠しようもないけれど、エンディングで、
あれ？本当は、誰の話だったの？という疑問を感じられた。
フランツモードで観ていたのに、トート主役のエンディング演出。
ん？と悩んだ時点でやっと、本来はエリザベートの話なんだと思えた。
私は、最初の方でエリザベートが嫌いだと思っちゃったから、
彼女の視点で観ようなんて思いもしなかったんですよね(^^;
でも、帰ってきてから歌詞カード見たり、人と話したりしていたら、
少しはエリザベートのことも理解できるような気がしてきました。
ちゃんと、皇后としての努力はしていたと描かれているんですね(^^;
何故、２度も見たのに全然気づかなかったのかが、問題ですけれど。
エリザベートが主役なんだから理解しなくちゃと思っていたのに、
理解したいと思わせるような魅力も感じなかったし。
でも、一路さんって、きれい・・・とは思ったので、
これだけ考えた後ならば、次に観るときこそは、
『エリザベート』を感じることができるかもしれないと、
淡い期待を抱いています。内野トートだから難しいかもしれないけれど。
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