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［★★Happy:100] 01/07/19号
随分、長いことかかったなぁと思いますが、100号です。
自分なりに初心に返って、石川禅＆村井国夫出演作です。
鹿賀さんに大浦さんも出演して、懐かしのレミゼメンバー。
１号を始めたそのころは、98年レミゼ凱旋公演の少し前。
禅さんとレミゼに、最もはまっていた頃ですから。
今でもやっぱり、一番 好きな舞台だけれど、
当時のはまり具合は半端じゃなかったです。
なんたって、毎日発行！なんて言ってたぐらいですから。
当然、自分の首を絞めたので、止めましたが(苦笑)
そのペースで発行していたら、３年経ったら・・・、
1000号超えていたはずなんですね。すっごーい(笑)
随分いろんな舞台を観てきて、観る範囲も広がったけれど、
やっぱり、基本の所は変わっていないと思います。
最後に幸せになれる舞台が一番の好みではあるけれど、
結局は、私はただ「物語」が観たいだけ。
何かの世界を舞台上に作り出して完璧に見せてくれる。
誰かの小さな一日でも、壮大な歴史絵巻きでも、
この世では有り得ないファンタジーでも、ホラーでもいい。
役者は勿論、舞台機構も何もかもで、穴の無い虚構を作ってほしい。
そして観終えた時、何かを感じ取れるといいなと思います。
＜index＞
１：チラシ＆郵便物から・・・
２：『三文オペラ』 7/9、7/12
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１：チラシ＆郵便物から・・・
○『The Car Man』
日程：2002/4/9(火)〜4/21(日)
会場：文化村オーチャードホール
発売：2001/11月
問合わせ：Bunkamura 03(3477)3244
「あのカルメンが女だったら？」というアイディアを
素にして作られた、バレエ公演・・・らしいですが、
チラシでは『ウエスト・サイド・ストーリー』のように、
皆、ガンガン踊ってます。バレエに見えません(^^;
しかしいくら何でもオーチャードは広すぎると思うので、
行くなら、早くチケット取らなくちゃかな・・・。
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２：『三文オペラ』 7/9、7/12 19:00〜
※シアターコクーン
※Ｓ席￥11,000-
※Ｃ列６番(7/9)、Ａ列２０番(7/12)
※１幕115分、休憩15分、２幕55分
※演出：蜷川幸雄
※マクヒス(メッキー・メッサー)：鹿賀丈史、ピーチャム：瑳川哲朗、
ピーチャム夫人：大浦みずき、ポリー・ピーチャム：茂森あゆみ、
ブラウン警視総監：村井国夫、ルーシー・ブラウン：森川美穂、
サカバノジェニー：キム・ヨンジャ
※妹尾正文、花王おさむ、大川浩樹、TATSUMI
※大森博、石井愃一、石川禅、大友龍三郎、日野利彦、大富士
※角間進、高瀬哲朗、福田潔、青木忠宏、野辺富三、坪内志郎
※麻志那恂子、南波圭、広崎うらん、山崎ちか、中澤聖子、片瀬左知子、
月田真美子、宇都宮かよ、坪井理奈
※三谷六九、黒川流、角田明彦、今野真知子
※パンフレット：￥1,500−
＜ストーリー＞
所は、ロンドンの下町。
時は、女王の戴冠式を目前に控えたある日。
町で最も有名な悪党・メッキーは、ポリーと結婚式を挙げ、
メッキーの戦友である警視総監ブラウンも、それを祝福する。
しかし、ポリーはそれを、両親に内緒にしていた。
彼女の親は、「乞食の友社」を経営するピーチャム。
娘に別れるように言うが、耳を貸さないため、
メッキーを逮捕させるべく計画を練る。
それを知ったメッキーは、逃亡すると言ってポリーと別れたが、
いつもの習慣どおり、なじみの娼婦・ジェニーのもとへ向かった。
しかし、ピーチャムの女房がジェニーを買収。メッキーは捕らえられる。
しかし今度は、ブラウンの娘で、メッキーの恋人の一人である
ルーシーによって、メッキーは牢を脱出する。
ピーチャムは、メッキーを捕らえようとしないブラウンを脅すため、
女王の戴冠式に、ロンドン中の乞食を押し寄せさせることを計画。
自分のクビを恐れたブラウンは、ついに、親友の逮捕に動く。
再び逮捕されたメッキーは、恩赦がかかる前に、
つまり、女王の戴冠式１時間前に処刑されることになる。
あの手この手で、牢を逃れようとするメッキーだが・・・。
＜感想＞
まず、９倍角文字ぐらいで、第一声。
「「鹿賀さん、かっこいいっっっ！！！」」
この舞台の感想、まずは この一言に尽きます。本当の話。
ファンの方には申し訳ないけれど、今まで一度たりとも、
鹿賀丈史が素敵だなんて、思ったことはなかった。
でも・・・・・、もう、メッキーに うっとり(*^^*)
そこらじゅうに女つくってるのも納得できる雰囲気。
「洒落者」って、こういうのを言うんでしょうね〜。
なめし皮の手袋に、象牙の握りがついたステッキ。
烏賊ホテル(！)に泊まっている、首に傷のある男。
メッキー・メッサー。町一番の悪党。
もちろん、村井さんも、かっこいいんですよ？
結婚式に駆けつけてきた警察長官とメッキーと２人の、
共に戦った戦争時代を歌う♪大砲ソング は、絶品！
でもね〜、当て書きなんじゃないかと思っちゃうほど、
メッキーに対して、どうしても態度が弱いんです。
しかも、最終的には保身に走る卑怯者。更に そのことを、
他人に言わせる。「できることは全てやった」だって！
そうしておいて、会わせる顔がないよぉ、と泣く。
もぉ、ダンディーなのに情けなさ大爆発で、すてき♪(笑)
この舞台は、おじさまーズが素敵なのです(^^)
もう一人の おじさま、メッキーの敵役たる瑳川さんも○。
もうちょっと、娘への執着心が現れてもいいかな？と、
思わなくもないのですが、対象の娘自体、演技がイマイチだし。
温厚そうな姿で、商売の邪魔するバカは表情も変えずに蹴るわ、
何千人という人を動かすぞと警察長官を脅すわと、ひどい奴。
少々、セリフが聞こえにくいのは玉に傷だけれど、
奥様ともども、ド迫力では『三文オペラ』界いちばんで。
しかしその分、どうも、若い女性連がいけてない。
ポリーもルーシーも、とても綺麗な歌声は評価できるけれど、
綺麗なだけで どうも単調で、表現力に欠けると思う。
ブレヒトの、あくとか クセとかが、ちっとも感じられない。
歌い方が違うので、歌っていれば まだ見分けは付くものの、
どっちがどっちでもいいような「お嬢さん」キャラだし。
セリフや歌詞を聞くと、本来は違うキャラだろうことは
分かるだけに、彼女らのシーンは、もどかしさが募る。
笑えないし、退屈。役柄が もったいないなあ。
もう一人の女性、キム・ヨンジャさんも、演技は×。
いかにも外国人なまりの日本語で、セリフをしゃべるだけ。
外国人だという設定であっても問題のない役だとは思いますし、
そう出番が多いわけじゃないのが他の２人に比べて救いですが。
ただ、彼女は もともと、歌のための配役なんですね、多分。
私にとって、聞いていて苦手な歌い方なのですが、非常に頭に残る。
２幕の長い長い曲♪ソロモン・ソングも、初見では苛ついたのですが、
二度目を観終えた後からは、中毒のように頭の中に回っていて。
決して聞き取りやすい歌じゃないのに、聞こえた部分は残る。
音楽というよりメッセージ。表現力の勝利だと思います。
どんな演技力だろうと、セリフが駄目だろうと、この人を
使いたいと思った気持が、分かるような気がしてきました。
多分、私がこの舞台を好きだと思ったのは、その姿勢。
「オペラ」とタイトルが付いていても、「歌う」ことより、
「語る」「伝える」ことが、重視されている舞台だと思う。
アンサンブルも、「雑多」を伝えることが求められているよう。
オープニングとエンディングに特に現れているけれど、
何を伝えたいかという演出の意思が見えるのが、嬉しい。
どうにも納得のいかないキャスティングもあるのだけれど、
最後が納得できる２人、村井さんと鹿賀さんで終わることもあり、
「観たぞ」という満足感のある舞台でした。好き(^^)
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