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［★★Happy:112] 02/03/07号


私、実は『みにくいアヒルの子』って、苦手なんです。
なんでって、最後に白鳥になるところが複雑な思いで。
最後に、みにくいアヒルの子が成長した姿が、
やっぱり雑巾みたいな色をした、ボロボロの羽で、
それでも、自分の本当の仲間を見つけて良かったねなら、
素直に読めるのかもしれないけれど、真っ白で優美で
皆の尊敬を集める白鳥になるってところが苦手。

もちろん、童話なんだから比喩的表現だとは思うし、
コンプレックスの裏返しかもしれないとは思うのですが、
苦手なものは苦手ということで、仕方ないですよね。
だから、今回も、少々の不安を抱えながら行ってきました。
もう一つ、最近あまりミュージカルモードでないのも、
こういう舞台を観るには、なかなか心配なところ。
結果は・・・？読んでみて下さい。

＜index＞
 
１：チラシ＆郵便物から・・・
２：『ＨＯＮＫ！』プレビュー公演  3/6

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１：チラシ＆郵便物から・・・
 

○『I do！I do！〜結婚物語〜』

     演出：山田和也
     出演：村井国夫、春風ひとみ
     日程・会場
        2002/6/5(水) かめありリリオホール
             6/13(木)〜16(日) アートスフィア
     料金：￥6,000-
     発売：2002/4/5(金)


○加藤健一事務所 Vol51『劇評』

      作：アイラ・レヴィン
      演出：久世龍之介
      出演：加藤健一、池田成志、日下由美、小坂るみ子、関弘子 他
      日程：2002/7/31(水)
      会場：かめありリリオホール
      料金：￥3,800-
      発売：2002/3/20(水)

   「劇評」という、演劇界のタブーに触れる作品。
   加藤健一の子供役は、オーディションにより募集中。

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２：『ＨＯＮＫ！』プレビュー公演  3/6

  
※かめありリリオホール
※Ｓ席￥5,500-
※７列14番（前から５列目センターブロック下手通路端）
※１幕75分（休憩15分）２幕65分（大体です）
※鳳蘭、美勇士、川�ｱ麻世、深沢敦、
  石川禅、池田有希子、有希九美、鳥居ひとみ、高品剛、
  斎藤寿乃、あじおかえりこ、坂本紀子、高塚恵理子、難波美紀、山田麻由
※パンフレット：￥1,300
※脚本・演出：アンソニー・ドリュー


＜感想＞

面白かったです(^^)全編通じて、
きれいな音楽と、それを真っ直ぐに表現する演出が良い。
つまりは、まず作品そのものが、既に良いんですね。
そしてまた特に、美勇士さんが、初々しさと一緒に
すとーんと突き抜けた声で言う「HONK！」が印象的。
「ガア」と鳴けず「ホンク！」としか鳴けない白鳥。
タイトルにもなっている「HONK！」というのは、
この、白鳥の鳴き声を表現しているらしいのですが、
彼が生まれた時の、純粋に幸せな声に、やられました。

「ホ〜ンク！」って。「ホ」の音もいいんでしょうね。
濁りの無い音だから、悲しい場面でも辛くなりすぎない。
皆にいじめられて驚いて悲しくて歌う場面でも、言うんです。
少し寂しい響きがあるけれど、やっぱり、真っ直ぐ素直な声。
失礼ながら、美勇士くんの演技力というものに関しては、
「・・・やはり、初舞台初日(^^;」という印象だったのに、
この鳴き声に関しては、場面場面で非常に違って聞こえました。

ただ、始まる前に「いじめの問題とかも問いかけたい」
みたいな感じのメッセージを雑誌などで読んでいたのですが、
その点に関しては、あまり はっきりと伝わって来なかったかも。
歌詞が聞き取りにくい人が何人かいるせいかなぁ・・。
結構、彼に対して ひどいこと言っていたみたいだけれど、
どうもその辺りは、よく分かりませんでした。
それに、いじめてる時間って、そんなに長くないんです。
すぐに彼は、道に迷って旅の生活に入ってしまうし、
そうなると周りも皆、優しい人たちが多くなるし。
いじめ物はドラマでも苦手な私には、助かる展開。

基本的には、明るい作りになってます。
悪役たる猫のキャット(笑)も、悪役っぽくない。
というかむしろ、すっごい魅力的(*^^*)必見ものです。
惚れました、麻世キャット。色気あってカッコいい。
みにくいアヒルの子が、彼に誘われて遊びに出て、
「でも、ママに出かけてくるって言わなかった・・」と
言うと、自分の母親が教えてくれたことを歌うんです。
♪餌で遊べ という その歌なんて、猫好きにはツボ。
逆に、猫嫌いの人には悪役に見えるのかしら？

キャラクターたちは、かぶりものとかないけれど、
分かってみると、非常にそれららしい動きをしてました。
名前が結構まんまなので、聞き取れれば すぐ分かるし。
七面鳥が「ターキー」って呼ばれてて、「クリスマス」と
聞くと、詰め物されるのを思い出して怖いってセリフなども。
真っ黒な衣装の「烏丸」さんって出てきたけれど、
英語版では「クロウ」さんなのかしら？(笑)

そんな中、少しバランス悪いかな？と思ったのが、鳳ママ。
普通に皆の中にいる時は、それほどでもないけれど、
ソロになると、歌声がボリュームありすぎる感じ。
何だか そこだけ重たいなぁという印象があって、
ちょっとテンポが崩れて勿体ないように感じました。
でも、深沢パパに尽くしているようで尻に敷いてる
あの強さ、存在感は、彼女のもので正解だと思うし、
難しいところですよね・・・。だんだん溶け込むかな？

でも、多少の違和感があったところで、
安心して、幸せに楽しんで観ていられる舞台でした。
美勇士さんのキャラクターもあるのかもしれないけれど、
エンディングで素直に、良かったねと思えるのも○。
確かにファンタジーですけれど、個々の力量も見えるし、
作品として、なかなか掘り出し物って感じで好きでした。
これは、また観られることが嬉しい作品かな(^^)

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