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［★★Happy:113] 02/03/19号


「気楽に舞台を観たいな」と思っていました。
暇な日に ふと思いついて行ってみたら観られる、
なんてのは、日本では無理なのかなぁと思ったりしつつ。
出不精の私が、ふらっと出かけたりするわけないのですが、
せめて、評判を聞いて「面白そうだから」というだけの理由で、
特に、目的の作家でも演出家でも役者でもないけど観る。
それで当たり。そんなことが、すごく楽しそうな気がして。

最近、下手に気に入りの役者などが増えてしまっただけに、
それらを追いかけるだけで精一杯な部分が出てきていて。
「これだけの役者が揃ってたら、行かなきゃ！」
みたいな舞台ばかり観ていて、少し疲れていたみたい。

この舞台も、よく知っている人たちばかり出ているけれど、
私が すごく好き！という人は出ていない作品です。
忙しい時期だし、わざわざチケット取るほど興味はなかった。
けど、開幕して何となく良い評判を目にしていたところで、
一番安い席の中では最上クラスのチケットが売りに出ているのが
ちょうど、目に留まって。メール出したら譲ってもらえた。

そんなわけで、何の苦労もせずに大した目的も無しに、
なんてラッキー(^^)な気分で、気楽に行ってまいりました。


＜index＞
 
１：『パナマ・ハッティー』3/16 17:00〜

    今回は、これだけです〜。

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１：『パナマ・ハッティー』3/16 17:00〜

  
※帝国劇場
※Ｂ席￥4,000-
※２階Ｊ列２２番
※１幕65分（休憩30分）２幕60分
※大地真央、今井清隆、堀内敬子、シルビア・グラブ、草刈正雄、
  尾藤イサオ、今拓哉、吉野圭吾、飯塚雅弓
※荒木由和、板垣辰治、井上仁司、大森輝順、岡智、香取新一、坂井成、
  佐嶋宣美、佐藤隆、外山尚雄、武内耕、沼沢勉、林アキラ、原田優一
※池谷京子、板倉リサ、小笠原みち子、斉藤文華、白木原忍、武田みゆき、
  高橋志穂、千葉桃子、辻奈緒子、長山志津香、林久美子、樋口綾、
  村瀬美紀、森本麻祐子、横山博子、吉田ひかる
※パンフレット：￥1,500
※作詞・作曲：コール・ポーター
※演出：吉川徹


＜あらすじ＞

パナマの大人気ショーガール・ハッティー(大地)と、
運河管理局で働く良家出身のニック(今井)は、大恋愛中。
でも、問題が１つや２つは、どうしても あるもの。
まずは、ニックと亡くなった先妻との間の娘ジェリー(飯塚)。
後見人が亡くなってパナマへ来ることになったのだが、
果たして、ハッティーが気に入ってもらえるかどうか。
更に、事実上、ニックの結婚には彼の上司の許可が必要だが、
彼がまた堅物で、社交辞令の苦手なハッティーには鬼門。
ニックに好意を寄せ、邪魔してくるリーラ(堀内)も問題。

このハッティーとニックの話を主筋に、
ハッティーの友人フローリー(シルビア・グラブ)と、
ジェリーに着いて来た執事・バド(草刈)の恋愛模様や、
水兵３人組(尾藤・今・吉野)が見つけたスパイ事件が絡まり、
話は、複雑化していくように見えたが・・・？


＜感想＞


私の好みの問題なのですが、期待いっぱいで行ってたら、
物足りなく思ったかもしれません。でも、すごく楽しかった。
40年代の作品というだけあって、単純極まりないコメディで、
全部忘れて楽しみましょー的な「古き良きミュージカル」。
まず「Boy meets Girl」して、障害があって、Happy End。
今回、最後にショーを付けた演出が、いっそ潔い感じで◎。
世の中一般の人が思い浮かべるミュージカルって、多分、
こんな感じなんだろうなぁと思いつつ、楽しみました。

また大地真央が、こういう舞台の似合うこと！
田舎町の人気者ショーガールで、元気いっぱいだけど、
礼儀作法とかには うんと無頓着な女性の役。
「私が主役よ！文句ある？」的なオーラが最高に映える。
笑われたり けなされたりすると、すぐ怒っちゃうけれど、
褒められたら機嫌を直して、素直に人の言うことも聞ける。
うんと年下の忠告でも受け入れる前向きさも似合う。

服の趣味が悪いという設定も、本人は張り切って
お洒落した結果なんだというのが、納得できるんです。
だって、「どう？すごいでしょ！」と言われたら、
何だか思わず「うん、すごい」って答えちゃいそうな
文句言わせない迫力があるんですよ、大地真央には。
彼女は彼女で それで良いって思えちゃう迫力がある。
更に、そんなところも可愛いと思わせちゃう。
大地真央だからこそできる役だなぁって印象が強い。

ただし、すごく適役だと思うし私は楽しんだけれど、
歌が上手でないと・・・という人には、薦めかねます。
真央さんしか歌わないと言ってもいいくらいの舞台で、
彼女はやっぱり、歌は上手だとは言いかねるから。。。
更に言うなら、今井さんとのデュエットは壊滅的です(^^;
多分、合わせようと努力はしてるんだと思うのですが、
同じ演奏で歌ってるとは思えないほど、テンポも合わないし。
ただ、私にとってはデュエット２曲さえ無視できれば、
真央さんの歌は、元気な曲は雰囲気あって良いし、ＯＫでした。
あ、でも、♪Night and Dayみたいなムードっぽい音楽は
難が目立って聞こえるから、ショーではパスしてほしかったな。

というわけで、大地真央ファンは もちろん楽しめるし、
ご贔屓がいなくて アンチ真央じゃない人は楽しめると思う。
ただし、ご贔屓さんが出演している人は・・・どうだろう？
真央様の出演が多い分、当然、他の人の出番は少ないです。
一応は目当てにしていたはずの今さんなんて、ほんの わずか。
歌は、水兵仲間３人まとめて、短い２曲のみ。
しかも１曲は、ほとんど林アキラさんに奪われてしまうし。
今井さんもソロは無いかな？堀内敬子さんは１曲。
確か、シルビアさんは目立ってて２曲ありました。
彼女は今回、自分から惚れてガンガン迫っちゃう役で、
パンチの効いた歌声に似合った美味しい役だったかも(^^)

私が観て良かったと思う もう一つの理由は、堀内さん。
相変わらず、体の演技は全くなっちゃいないと思いますが、
意地悪する役柄が、なんだか可愛らしくハマって見えました。
私、今まで、自信を持ってアンチ堀内だったのですが、
声をひっくり返さずに低めの音域で歌うと好きな声だったし、
コメディ必須のセリフのタイミングは良かったと思うし、
・・・うん、アンチ組脱退できました。ちょっと嬉しいかな。

何しろ、楽しかった。難しいこと考えないで、
￥4,000-の期待以上に、存分に楽しめたと思います。
真央様人気の理由を、やっと少し理解した気がしました。
そして、『ワンス・アポン・ア・マットレス』を観ずに、
『ローマの休日』『風と共に去りぬ』だけ観ている私は、
やはり選択下手なのかもと思ってしまっているのでした(苦笑)


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