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『How to Succeed〜努力しないで出世する法』00/04/28

(本当は、Happyにしようと思って書いていたのですが、
作品自体の感想というのが あまりに少なかったので、
その号から読み始める人もいるメルマガにはあまりに不適当と考え、
こちらに納めてしまう事にしました。
そういう性格上、役者メインの感想です。)


私は、初日の週に見たっきりだから、
どこが楽の特別バージョンなのか、だんだん増えてきたものなのかは、
判別ついてないんだけど、ちょこちょこと遊びは増えてました。
全体的にテンポも良くなってて、初見の日には長いと感じた１幕も、
飽きないうちに終わって、結構楽しかったじゃない、という印象。
実際の上演時間は伸びていたみたいなので、本当に、
テンポが、良くなっていたのでしょうね。すごい事です(^^)

でも主に気づいた遊びは、ルーさんがらみと、大介君がらみ。
稲垣社長は、間の持たせ方とかに慣れと崩しが入ったようでしたが、
わたし個人としては、前のかっちり演られていた方が好きでした。
何となく、「エロ」の部分が強くなったように見えて、
♪真実の愛〜とかを、嘘っぽく見せすぎた気がします。
それもまた、一つの役作りなのでしょうが。
バド君も、思ったよりも遊びは少なかったような気がしました。

そうそう、最後の方の崩壊したオフィスのシーンで、
ぼろぼろになって出てきた方には気づいたけれど、
はあ？って印象を受けました。あれは面白くないと思う。
後から出てくるフィンチのインパクトが薄くなるだけでしょう？
鼻血を出してたときもあったように聞いたけれど、
ハウトゥーはファルスじゃないんだから、やりすぎは×ですよね。

その点、大介君のは、邪魔にならない部分で遊んでいて○。
ファンしている役者さんが、こういうセンスがある人で、
本当に良かったなあと思いましたもん。でもその分、
観てても気付かなかった人が多かったみたいだけど、仕方ないですね。
だって、メインで演じているシーンがないんですもん。
それなのに観客全員が気付くほど遊んだら、それは邪魔なだけ。
そのうち、ガンガン遊べる役に付けるといいなぁと思います。
中では、バドを会長の前に押し出しておいて知らん顔している永田さんを、
周りの社員たちと一緒に叩いているのなんかが、可愛くてお気に入り。
そういえばこの遊び、乾さんは何故か参加されてなかったですね。

同じ鼻血でも、ヘディ初登場直後でのルーさんは笑えた。
あそこは彼に注目されているシーンだし、良かったと思うな。
そこからすぐに入る、♪秘書はおもちゃじゃない〜の曲もGood！
あそこは、オケの人とも示し合わせてあったらしくて、
最初はルーさんが、セリフをラップ調で歌ったんです。
それに(多分客席から)アンコールがかかって、もう一度別の歌詞で。
「アドリブ苦手なんだよ！」とか合間に笑いを混ぜていたけれど、
終わったとたんに、今度は舞台上から「アンコール！」の声。
園岡さんとバドは分かったけど、後は、川井さんかな？
ちょっと間を置いて叫んだ寿さん、おいしかったです〜(^^)

とにかく、次々に声をかけられて笑いも起きまくって、
仕方なくもう一度やってから、通常バージョンも終了。
でも戸井さんはその間、困ったような笑い顔をはりつけたまま奥で黙っていて。
乾さんもその向かいで笑ってるだけだったけど、彼はそこで参加できる
立場の人じゃないし、仕方ないですよね？
でも戸井さんはその上、終わった直後にブラッドに声をかけるところでも、
皆がちょこちょことセリフを変えては笑いを取っていった後、
最後の〆めというおいしい場所にあるというのに、通常通りのセリフ。
一気に醒めたね、私は。もったいないよぉ、馬鹿ぁ〜(ToT)

いちばん目立って笑えたのはこのシーンですけど、
そんな訳で、ルーさんのコメディセンスが光った回でした。
そして、戸井さんのアドリブ弱さも目立っていた(ToT)

メインの２人に関しては、彼らに絡む人が少なくて、
アドリブの強い弱いなどを どうこうという判断はなかったです。
特に可もなく不可もなく。特に高嶋さんに関しては、
初ミュージカルという事もあって、遠慮されたのかもしれませんが。
植木さんも、一人でちょっと遊んでいたけれど、
皆のまとまった反応を期待できるほどのタイミングはなかったですね・・。
「植木等」という人が、どれほどすごいのか実感がない人間にとっては、
ふぅ〜ん・・・という程度の存在感でした。



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