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トリビュート音楽座ミュージカル『星の王子さま』  7/26,8/1


※新国立劇場中ホール
※１幕：18:300〜19:40、２幕：20:00〜21:00(多分、こんなもの(^^;)
※Ｓ席 ￥9,000-（定価￥10,000-)
※７列４２番、９列４５番
※王子さま：茂森あゆみ、飛行士：市村正親、
  キツネ：戸井勝海、花：加来陽子、ヘビ：白河直子
  王様：近藤大介、うぬぼれ屋：矢部貴将、呑み助：平野亙、実業家：青木要
  点灯夫：安田栄徳、地理学者：井面猛志、黄花：花井利佳子
※バオバブ・渡り鳥・砂嵐・バラ
    ：森本麻祐子、江部珠代、鶴岡れ位子、相澤まどか、池上愛
※パンフレット￥1,500-



＜ストーリー＞

僕は子供の時、ゾウをも飲み込んでしまう
ウワバミの話に感動して、それを、１枚の絵に描いた。
けれどそれは、誰に見せても「帽子」だとしか言われず、
そうするうちに、僕はその絵を人に見せることをやめて、
大人になった。

飛行士になった僕は、ある日、砂漠に墜落した。
人の住む町から どれほど離れているとも分からない砂漠。
修理に焦っているときに聞こえてきたのは、子供の声。
「ヒツジの絵を描いて。」

確かに、そこに子供がいるのは あまりに不自然だったが、
そんなことに構っていられる気分じゃなかった。
しかし子供は、拾い上げたスケッチブックに描かれた絵を見て、
「ゾウを飲み込んだウワバミなんかじゃなくて、ヒツジの絵だよ」
と言った。

彼は、小さな小さな星から来たと言った。
「花」と うまく行かなくて旅に出たこと、
いろいろな星を回って、変な人たちに会ったこと。
そして、地球に来て「キツネ」に会い、
本当に大切なことを教えてもらったこと。

飛行機は直り、僕は町へ帰ることになった。
今夜、王子さまも、星へ帰っていく。
そしてその時、王子さまがくれたプレゼントは・・・。


＜感想＞


『星の王子さま』の１本目です。
東京楽日までに５回も観まして、既に全然違う感想があるので、
Happyではそちらを送ることにして、これは倉庫入りさせます(^^;
下手に触ると、今の感想に引きずられそうな気がするので、
中途半端な部分もありますが、このままに。

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私、この舞台、オーバーチュアだけで泣けるんです。
初見ではそんなことはなかったから、多分、
知っているから泣けるのだろうとは思うのですが。
演技といえば、飛行士の声だけの段階なのに、
宇宙の描かれた幕を観ているだけで泣けるのは、失礼？

肝心の中身がどうだったかというと、
・・・・う〜ん・・・・・、王子さまが、ねぇ・・・・？という感じ。
初日から観比べれば、だんだん良くなってきた感じですが、
初日はまさに、立っているだけでも「成熟した女性」だったので、
約１週間で、随分と良くなったかなとは思うけれど、
高音になったとたんに、美しいオペラ調の女声が出てしまって、
一気に夢が覚めてしまうんです。

歌が上手なことが裏目に出ているんですね、多分。
それをフォローできるほどの演技ではないので、
特に後半、歌が増えてくると多少　観ていて辛かったです。
後、課題は、重要な「笑い声」かな(苦笑）
結局、これさえクリアできれば、他は何でもいいと
思えそうな気もするのですが。

王子さまが今ひとつだったあおりを食らったのが、飛行士。
私は前回、王子さまに思い入れを入れる分、
飛行士に共感してエンディングで泣いたのですが、
星に向かって手を振る飛行士に入れなかったんです。悔しい！
でも私は、市村カラーが強く出ることを心配していたので、
飛行士自体の存在感が、非常に薄かったことは、
逆に、やっぱり市村さんはすごいと思う結果になりました。
変な感想ですけど。

最も記憶に残ったのは、キツネ。
観る前に不安なもの・その２だったのですが、
こちらは見事に期待を裏切ってくれました（*^^*）
なんだろう？よく分からないのですが、彼らしいと思う。
本当に一生懸命に相手と関わろうとする姿勢が見えるんです。

「初めて、もしかしたら、友達が出来るかもしれない。」
そんな期待感にあふれて、今すぐ飛びつきたい気持ちも見える。
でもそれで、すべて台無しにしちゃったら取り返しが付かないから、
必死で我慢、我慢しながら、大切に大切に少しずつ近づく。

相手をよく見て大事にする気持ち、自分を押し付けない気持ち。
そんなふうに誰かを好きだって思う気持ちを教えてくれたキツネ。
そんなキツネ像は、原作を読んでも前回公演を見ても、
私には全然、伝わってきていませんでした。
だから私は今まで、この話のあらすじを知っていただけで、
思い入れができなかったんだと思います。

今回でやっと、どうして王子さまはキツネに会って、
星に帰らなければと思ったのか、私なりに理解できた気がします。
それだけでも、戸井キツネには、本当に感謝したいです。
この作品について、自分の言葉で語れる部分ができそうで、
それがとにかく嬉しいです。
ただ、頭と口で語りそうな感じなのが、少し不安ですが。

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